一度はセックスでイキたい

 

これは、とあるお客さまの、お話です。仮にAさんとしておきましょう。

Aさんは、50代半ばの主婦。既に子供も大きくなり、成人しています。Aさんの家庭は、40代の頃から夫婦生活はなく、セックスレスでしたが、あるとき、旦那が浮気をしていることを発見しました。

いろいろな考えが過ぎるAさん。しかし、Aさんは、感情的になることなく冷静に、旦那に二つのことを確認しました。

一つ目は、「浮気をしたのか、していないのか」。一つ目の問いに、旦那は浮気を白状したそうです。

そして二つ目の問いは、「離婚したり、家庭を壊すつもりがあるのかどうか」でした。旦那が家庭を壊すつもりは毛頭ないと言うと、旦那の浮気の話は不問に。

しかし、それからは「わたしも・・・」ということで、Aさんも外で遊ぶようになりました。

 

Aさんは、家の外に彼氏を作りましたが、やはり、セックスでは気持ち良くなることはあっても、イクことが出来ません。やはり、女として生まれたからには、一度はセックスでイキたいと思ったAさんは、AV男優であったり、マッサージ師など、何人かのいわゆる「プロの男性」を頼りましたが、結局、イクことが出来ませんでした。

そんな矢先、自分の存在を知ったAさんは、自分に連絡を取ってきました。

 

彼女とお会いして、性格的に「自分を抑えている何か」があることを感じ、SM性感によるアプローチを取りました。SM性感とは、道具や言葉責めを用いて、身体的肉体的な刺激のみではなく、心理的に相手を導く技法です。

最初にお会いしたAさんは、とにかく愛撫を受けている最中も、目をつむりませんでしたので、次回は、目をつむるように指示しました。

そうやって、ひとつひとつ、気がついた点を修正し、肉体的にも精神的にも、セックスに集中させるようにしたところ、11回目にして、「縄酔い」から「縄イキ」を経験し、最終的に「中イキ」が出来るようになりました。

後で気が付いたことは、既に彼女は「脳イキ」まで出来るようになっていたということ。

 

初回のときにお会いしたとき、既に、膣は痙攣を起こしていましたので、膣レベルではイケてると認識していたのですが、本人に実感はなかったようで、「何故、オーガズムを感じないのだろう?」と思っておりましたが、11回目にして、ようやくイケるようになり、それ以降は1ラウンドで、30~40回もイケるようになりました。

 

50代も半ばに差し掛かり、女で居られる時間も、そう長くないと認識していたのかも知れませんが、しかし、11回以上も通われたのは、本当にもう「執念」としか言いようのない、お客さまでした。

このお客さまを通して、自分も、あきらめることなく、お客さまに寄り添い、お客さまを支援することの大切さを、そして、イキづらい方でも、頑張ればイケるようになるということを、学ばせていただきました。

 

人生は、何ごともそうですが、本人があきらめた時点で、終わるのです。

皆さんも、あきらめることなく、自分の人生を楽しく、有意義にお過ごし下さい。